Social Initiatives社会への取組み(S)
多様な社会への貢献
本投資法人及び本資産運用会社は「環境や社会に配慮した不動産の提供」をマテリアリティの一つとして認識しており、多様な物件への投資運用を通じて社会全体の環境負荷の軽減や利便性の向上等に貢献しています。
生涯活躍のまち(CCRC)事業物件への投資
CCRC(Continuing Care Retirement Community)とはもともと米国で発祥した概念ですが、日本でも生活の中で健康寿命を延ばすとともに、地方創生としての環境整備を目指すものとして「日本版CCRC」が考案されました。
本投資法人はCCRC事業を推進している地方都市に所在する商業施設を保有しており、同エリア内には多世代型集合住宅や介護付き有料老人ホーム、認定こども園、公園に併設されたベーカリーカフェ&コミュニティスペース等が整備されています。
同エリアでは、周辺エリアの魅力向上を目的に活動する団体が組成されており、本投資法人は、同団体を通じて本商業施設のテナント及びその他の会員と協力しながら、幅広い世代によるコミュニティの形成を図ることで、地域の魅力向上及び関係人口創出に向けた取組みを進めています。
コミュニティへの貢献
本投資法人及び本資産運用会社及びは「コミュニティへの貢献」をマテリアリティ(重要課題)の一つとして認識しており、各種独自の取組みを通じて地域社会への貢献ができるよう、様々な取組みを行っています。
自転車・電動キックボード等のシェアリングサービスにおける地域協力
本投資法人では、行政及び各委託先との各契約に基づき、保有物件の敷地内の土地を一部提供し自転車シェアリングのサイクルポート(自転車置き場)として運営しています。また、電動キックボードのシェアリングポートへの敷地提供を行っています。
回遊性の高まりによる街の魅力向上や地域・観光の活性化、放置自転車対策、自動車から自転車への転換によるGHG排出量の削減、環境意識の向上、健康増進など幅広い効果が期待されています。また、毎月の稼働状況及び使用頻度の動向等の報告を受け、継続的なモニタリングも行っています。
地域イベントへの協力
本投資法人の一部の保有物件において、公開空地を地域主催のアートイベントの作品の展示場所として無償提供し、近隣居住者・就業者に対して憩いと楽しいひと時の場の提供を行っています。保有物件の敷地を活用したイベントの開催により、地域の賑わい創出に貢献しています。
ケネディクスグループによる社会貢献への取組み
教育・学術支援活動
大学生へのJ-REIT勉強会
大学生向けにJ-REIT勉強会の機会を提供しています。J-REITについての基本的な知識や不動産ファンドの仕組み等について学んでいただきました。
高校生の職場体験
高校生向けに職場体験の機会を提供するため、ケネディクス株式会社のオフィスを見学するとともに、不動産や不動産ファンドの仕組み、女性活躍の現状等について学んでいただきました。
文化・芸術・スポーツ支援活動
日比谷音楽祭への協賛
日比谷音楽祭は、東京のセントラルパーク、日比谷公園で開催する「フリーで誰もが参加できる、ボーダレスな音楽祭」ですが、ケネディクス株式会社は、当社オフィスに隣接する日比谷公園で開催される日比谷音楽祭に協賛しています。
スポーツ団体への寄付・協賛
全日本ローイング選手権大会や全日本アイスホッケー選手権大会への協賛等を行っています。
国際交流活動
ミンダナオ子ども図書館への支援物資
本資産運用会社・ケネディクス株式会社社内にて支援物資を募り、定期的にミンダナオ子ども図書館への物資の提供を行っています。各従業員が不要になった靴や衣服、文房具等を持ち寄り支援物資として提供することで、リサイクルを通じた支援の取組みを行っています。支援物資が届いた現地の子ども達からは、毎年あたたかいメッセージが送られてきています。
復興支援活動
マッチングギフトによる義援金寄付
地震や豪雨、台風等の災害発生時に、マッチングギフト制度(従業員が市民活動団体等へ寄付を行う場合に、本資産運用会社・ケネディクス株式会社の従業員より拠出された金額に一定割合を上乗せした金額を企業からも拠出し、同団体への寄付を行う制度)を活用し、寄付を行っています。
テナントへの取組み
本投資法人及び本資産運用会社は「顧客満足度の向上」をマテリアリティの一つとして認識しており、運用物件を通じてテナントや入居者等の満足度向上に努めるともに、投資家の満足度向上にも努めています。また、顧客満足度の源泉である運用物件のクオリティや運用ファンドのパフォーマンス向上に向け、プロパティ・マネジメント会社(PM会社)やビルマネジメント会社(BM会社)を始めとした取引先とも連携を図っています。
顧客満足度調査の実施
本投資法人では、オフィスビル及び商業施設等に入居する顧客(テナントの総務担当者及び従業員)に対し設備等のハード面やテナント対応等のソフト面に関するアンケート調査を原則2年に1度、継続的に実施することでテナントのニーズ等を把握し、設備更新やリニューアル工事を含む改善対応を行うことで、高い継続入居意向を得ています。
適切なリニューアル工事の実施
適切な設備更新、リニューアル工事を行うことでテナント満足度の向上に努めています。全面的なリニューアルから、一部リニューアルといったスポット対応まで、物件毎に適切なリニューアルを実施することで、イメージや利便性の向上等を図っています。
デジタルサイネージ、アロマディフューザーの導入
本投資法人の運用する一部物件では、物件イメージ及びテナント満足度向上を目的として、エントランスにアロマディフューザーを導入しています。また、エレベータホールやトイレ、喫煙所にデジタルサイネージを設置し、防災関連コンテンツや公的機関とのコンテンツ連携を含めた公益性の高い情報掲示や物件のエネルギー使用量の掲示といったESG関連情報の共有を行っています。
また、トイレに設置したサイネージには外の混雑状況を表示することで個室利用者の長時間利用を抑制し、トイレの混雑を防止する効果が見込まれています。
飲食テナントを対象とした促販支援策の実施
本投資法人が保有する物件において、新型コロナウイルス感染症により影響を受けた飲食テナントを対象にテイクアウトメニューの告知強化やサブスクリプションサービスを導入し、来店者の促進を通じた売上貢献を図りました。
レジリエンス(災害等への適応力)の向上
本投資法人及び本資産運用会社は「レジリエンス(災害等への適応力)の向上」をマテリアリティの一つとして認識しており、テナント、入居者や地域コミュニティの皆様が安全・安心に過ごすことができるよう、本投資法人の保有物件において非常災害等に備えた様々な取組みを行っています。
防災用品の設置
一部物件において、非常災害時や停電・故障によるエレベーターの緊急停止時等に備えて、エレベーター内に非常用品収納ボックスを設置しています。
AEDの設置
AED(自動体外式除細動器)の設置に積極的に取り組んでいます。AEDステッカーの掲示や行政マップ等への登録を行うことにより、テナント従業員だけではなく、来訪者や地域住民の方々にもご利用いただけるようになっています。
物件管理に関わる会社との連携
委託先のPM会社との定例ミーティング等を通じて、防災対応に関する各物件の状況や改善点等を共有しています。災害発生時等においては、PM会社との連携を密に取りながら、被害状況の迅速な確認や現場対応に努めています。また、PM会社に対し、定期的にパフォーマンス評価を実施し、評価結果のフィードバックと結果をもとに改善すべき点等対話を行うことで、緊張感をもった物件運営を促しています。
耐震性能の確認
本投資法人が投資運用する物件については、物件取得等にあたりエンジニアリング・レポート(建築物、設備等及び環境の専門的知識を有する者が行った不動産の状況に関する調査報告書)を取得し、物件の耐震性能を確認しています。耐震基準を満たしていないことが判明した物件については、原則として耐震補強工事等を実施したうえで物件取得を行います。
また、物件の取得時には、地震 PML(Probable Maximum Loss)に係るレポートも取得し、地震による予想最大損失額のリスクを確認しています。